会社勤めをしていると、上司や同僚が話している内容が聞こえてくることがあります。
その中で、一度気になりだすとその単語が出てくるたびに気になってしまう言葉があります。
それが、タイトルにある「お願いベース」や「正直ベース」といった「○○ベース」という言葉です。
なんとなく言いたいことは分かるんだけど、うまく説明できないこの単語について考察してみました。
「正直ベース」の意味
正直ベースとは、「実のところ」「本当のところ」といったニュアンスの言葉。
「日本語俗語辞書」http://zokugo-dict.com/12si/syoujiki-base.htm
うん、これはわかりやすいですね。
予算会議なんかで、目標達成できるか怪しい数字を報告する時なんかに、「正直ベースで話すとちょっと厳しくて・・・」みたいな感じで、マイナスの報告をするときなんかに使われることが多いように思います。
「お願いベース」の意味
「お願いベース」とは、「強要はしないができればお願いを聞いて欲しい」という意味のビジネス用語である。
無理なお願いをする際、へりくだった印象を強めるために使う。
「正直に言う」という意味のビジネス用語「正直ベース」から派生した言葉で、これらの「ベース」は「〜を基礎とした」という意味で使われる。
「2020 WEB辞典 – ネット・IT・ WEB・SEO・サーバー 用語辞典– by タネタン」
https://moto-neta.com/it-dictionary/business-term/onegaibase/
これも言われてみればわかりやすいですね。正直ベースよりは聞かない気がしますが、正直ベースより派生した言葉っぽいですね。
これは、ダメ元の依頼をするときとかに「お願いベースで言ってみたら?」という感じで聞くことがありますね。
ビジネス用語とのことですが、確かに「正直ベース」も「お願いベース」もフランクな感じの印象があるのに仕事の場でしか聞かない気がします。
改めて書いてみると、どちらもそんなにおかしくない言葉に思えてきましたが、一度気になってしまうと、「その『○○ベース』のベースってなんなん?」って思ってしまい、誰かがその言葉を使うと気になってその後の話が少し頭に入らない時期がありました。
言語学者も知らない謎な日本語: 研究者の父、大学生の娘に若者言葉を学ぶ
他にもあった!ビジネスで使える「○○ベース」
気になったので調べてみました。なんとなく聞いたころあるようなものもありますが、実際にはほとんど聞いたことはありません。
ぶっちゃけベース
正直ベースの類語のようです。実際に聞いたことはありません。うん、無い気がする。
「ぶっちゃけ」という言葉がビジネスシーンにはそぐわない気がしますが、「ベース」を付ければなんでもビジネス用語っぽくなることを証明していますね。
なんかそうことじゃないんだよなぁ・・・
収益ベース、利益ベース
これはほとんど聞いたことないですが、営業の人なんかは良く使うのかもしれませんね。
別にベースを付けなくてもいい気がしますが、実際に使ってみたらあった方がスムーズに話せるのかもしれません。
案件ベース
「base」の通り、「~を元に」と置き換えれる系ですね。
ゼロベース
「この企画は一旦ゼロベースに戻そう」みたいに白紙に戻すときに使うみたいです。使いたくないですね。
これも「ベース」無くてもいいですね。
データベース
確かに「ベース」だけど・・・
確かにIT企業の人は良く仕事のシーンで使うかもしれないけど・・・
「データベース」は確かにIT企業の人にとっては仕事で使いますが、ちょっと毛色が違う気がしますね。
ホームベース
球界でしか使わん。
終わりに
このように、何かに「ベース」を付けることで、一気にビジネス用語っぽくなります。
ちょっと話題になった「エビデンス」「アジェンダ」などのカタカナ語と同じように、「意識高い系のビジネスマンが使いそうな言葉」という側面があるよう気がするので、使う際は注意が必要ですね。
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