登山中は挨拶した方がいいの?

登山・アウトドア

山ではすれ違った赤の他人でも「こんにちは」などの一言でも挨拶を交わすのがマナーとされています。

慣れてしまえばなんてことはありませんが、登山を始めた頃はどの程度すればいいのか迷ってしまいますよね。

特に、私もそうでしたが、人見知りの人にとっては少しハードルが高く感じてしまいます。

実際に経験してみて感じた、登山を始めたての人が抑えておいた方がよいマナーをご紹介します。

最低限意識しておくことで、不安が少しでも和らいでいただけたら幸いです。

登山道での挨拶について

最初にも書きましたが、登山道ではすれ違った人などに挨拶をするのがマナーとされています。

そもそも何のために挨拶をするのか?

現代において、普段暮らしていて街中で知らない赤の他人と挨拶をすることなんてまずありません。

そう考えると、知らない人と普通に挨拶を交わすのはある意味特殊な環境であると言えます。

なぜ挨拶をする必要があるのかというと、よく言われるのが「挨拶を交わすことで顔を覚えてもらえて遭難したときに発見してもらいやすくなるから」という理論です。

他人に関心を向けてもらうことで、いつどの辺りにいてどっちの道に行ったのかなどを印象付けてもらうということのようです。

しかし、役に立っていることが実感としてありません。(そもそも遭難自体がそんなに頻繁にあるものではないのですが)

挨拶を返されなくても気にしないで

せっかく勇気を出して挨拶をしても、返されないこともあります。

そういうときってモヤモヤしてしまいますよね。

たまに挨拶を返されないと「山では挨拶をするのがマナーだろ!!」って怒るという話も聞きますが、大抵の人は心の中でモヤモヤを抱えながら「何かマズかったのかな?」と気にしてしまいます。

でも、マナーだからと言ってそこまで厳密に考えずに、もっと気楽に山登りを楽しんでください。

挨拶を返さない人にも、表面上は分からない理由があるかもしれません。

挨拶を返さない理由①:実は挨拶をしているのかも

挨拶を返さないと見せかけて、本人は実は挨拶をしているつもりであることもあります。

特に慣れていない人見知りの人なんかは、声を出すのが恥ずかしくて、小さい声になりがちです。

それが聞こえていないだけの可能性もあります。

挨拶を返さない理由②:新型コロナウィルス対策のためかも

新型コロナウィルスの感染対策のために、今は食事会でも会話をするときはマスクを着用するべきとされています。

登山中のマスクについても、とても難しい問題となっております。

例えば、ランニング中は熱中症になりやすいとの観点から、マスクを外すべきだという見解がありました。

登山中も同じような状況だと思いますが、2020年5月に最初の緊急事態宣言が明けた頃は、高尾山なんかは登山中のマスクの着用を促す看板がありました。

登山中にマスクをするべきかは人それぞれの新型コロナウィルスに対する考え方や、医学的な見解など色々な要素がまだ固まらずに存在しているような状況なので、いまだ正解が無いのが実情です。

そんな中、マスクをせずに登山をする人もたくさんいます。

マスクやネックゲイターを付けている人もいます。ネックゲイターはマスク代わりに付けているのかはわかりませんが、少なくとも花粉症の季節以外でマスクをしている人は新型コロナウィルス対策の人が多いと思います。

正直なところ、マスクをせずに不特定多数の人と言葉を交わすのは今の時代にそぐわない感じがします。

なので、withコロナの登山様式も変わっていくのかなとも思いましたが、挨拶を交わす文化が無くなるということは無く、マスク無しで挨拶を交わす場面も多く見られます。

しかし、中には気にする人もいて、なるべく発声を控える人も少なからずいると思います。

そういう人たちの考え方も尊重するべきだと思いますし、それで挨拶をされなくても仕方ないと思うようにしましょう。

登山中のマスクについては、快適なマスクの検証してみたのでよろしければご覧ください。

挨拶を返さない理由③:そんな余裕がない

急登で息切れをしている場合などは声を発する余裕がない場合があります。

また、山を走るトレイルランナーなんかも、体感的に挨拶が返って来る頻度が普通の登山者より少ない傾向があります。

颯爽と駆け抜けつつ呼吸が乱れやすいトレイルランでは、挨拶をする余裕がないものだと割り切って、挨拶をしたのに返って来なくても気にしないようにしましょう。

挨拶ができなくても気にしないで

これまで挨拶ができない人の事情について書きましたが、逆に自分自身がその立場になる可能性もあります。

特に、登山を始めた頃は恥ずかしくて挨拶ができないという人もいると思います。

しかし、それで「挨拶ができないなんてなんてダメなんだ・・・」と落ち込まないでください。

声が出なかったら会釈でもOK

マナーで大切なのは気持ちです。

挨拶をする気はあるのに声がうまく出せない人は、会釈だけでもすると、相手への不快感はぐっと減ります。

声を出したいのに出せない人は、めげずになんども山を登っているとだんだん慣れて声が出せるようになってきます。

挨拶が苦痛で登山を諦めてしまうのはもったいないです。

終わりに

せっかく登山を始めてみようと思ったのに、挨拶をする文化が苦手で登山を諦めてしまうのはもったいないです。

最低限のマナーを抑えて山を楽しみましょう。

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