皆さんはテトリスというゲームをしたことがありますか?実際にプレイしたことが無くても、日本人のほとんどは知っているのではないでしょうか。
しかし、実はテトリスはロシア(当時はソビエト連邦)発祥のゲームです。テトリスが作られた1980年代から現代まで、どのようなゲームが発売されどう変わっていったのかを簡単にまとめました。
テトリスの歴史
1984年 テトリスの生誕
テトリスはソビエト連邦のコンピュータ科学者アレクセイ・パジトノフによって1984年に作られました。
日本では、1988年にアーケードゲームとして人気となりました。小さいころにゲームセンターで遊んだ方も多いのではないでしょうか。
ロシアの前身であるソビエト連邦発祥のゲームということもあって、ゲーム画面の背景はロシアっぽい大聖堂であったり、BGMにはロシア民謡の『トロイカ』が使われていました。
この音楽が懐かしく感じる方も多いと思います。
当時のアーケードのテトリスは対戦機能は無く、ひたすら自分との戦いでした。得点を稼いでいくとテトリミノの落ちてくるスピードが段々速くなってきます。(ある段階までいくと一回スピードがリセットされるレベルがあった気がします。)
また、レベルが上がるごとに背景が変わるのも印象的でした。
1995年 アーケード版『テトリスプラス』登場
スパーマリオみたいなキャラがピラミッドのような遺跡を探検するゲームです。
ブロックを消してこのキャラを一番下までたどり着かせるとゲームクリアです。このキャラはテトリミノを置くとそのテトリミノを登ってしまいます。一番上にトゲのついた罠があり、それに触れてしまうとゲームオーバーです。
声も見た目もなんとなくマリオに似ており、当時はスーパーマリオとのコラボのゲーム化と思っていました。
2014年 『ぷよぷよテトリス』発売
時代が一気に飛んでしまいますが、2014年にはPlayStation4とXBoxでぷよぷよとテトリスが同時に楽しめる『ぷよぷよテトリス』が発売されます。(2017年にはNintendo Switchでも『ぷよぷよテトリスS』が発売されます。)
テトリス同士、ぷよぷよ同士のみの対戦だけではなく、ぷよぷよとテトリスが対戦できるという画期的なシステムで、昔アーケードで両方やったことのある人にとっては夢のようなゲームでした。
ぷよぷよのキャラクターだけではなくテトリスにもテトリミノに対応するオリジナルキャラクターが用意されています。
しかし、やはり異種対戦はゲームバランスが難しそうで、最初はテトリスの火力が高く、何度か調整が行われました。
2015年 伝説のゲーム『テトリスアルティメット』発売
マイナーなゲームなのですが、テトリスを語る上では触れずにはいられないので紹介します。
「テトアル」という略され方をするこのゲームですが、バグが多くて、2ちゃんねるでその年のクソゲーを決める「クソゲーオブザイヤー」にノミネートされるほどです。
特にオンライン対戦で致命的で、相手が死んでいるはずなのに試合が続行されたり、ラインを揃えて消えるはずのミノが点滅して消えなかったりということが、かなりの高頻度で発生します。
テトリス生誕30年を記念して制作されたテトリスアルティメットでしたが、見た目もそこそこオシャレですし、ぷよぷよテトリスと違い純粋なテトリス同士の勝負がしたい方にとっては良ゲーとなりそうなのですが、その致命的なバグのためかあまり表に出てくることはありませんでした。
2019年 Nintendo Switch Onlineに加入していれば基本無料『TETRIS99』
TETRIS99は、その名の通り最大99人のオンライン対人戦ができるゲームです。 FortniteやPUBGなど、100人規模のバトルロイヤルはFPSで流行っていましたが、まさかのパズルゲームでの登場により、話題となりました。
また、FPSより生存率というか最後まで生き残れる確率が高いように思います。
ブームになったためか、星のカービィやスーパーマリオ、どうぶつの森といった他の任天堂ゲームとコラボしたスキンが登場したり、有料のパッケージ版まで発売されたりしています。
2020年 12月にはついに『ぷよぷよテトリス2』が発売
2015年に発売された『ぷよぷよテトリス』の続編である『ぷよぷよテトリス2』が、2020年の12月についに発売されます。
一体ぷよぷよテトリスとの大きな違いは何なのか?という疑問はありますが、テトリスが純粋に好きな人にとって嬉しいのは、テトリス専用のオンライン対戦ができるところです。
オンライン対戦で世界中の人とランダムにマッチするリーグ戦は、ぷよぷよテトリスでは対戦相手がぷよぷよを使ってくるのかテトリスなのかは対戦が始まるまでわかりませんでした。
しかし、ぷよぷよテトリス2では、リーグが「両方」「ぷよぷよのみ」「テトリスのみ」が分かれており、テトリス同士のみでリーグ戦をすることができます。
テトリスはeSports競技となる可能性があるのか?
近年よく耳にするeSportsですが、ぷよぷよは2018年に、JeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)の認定協議となり、JeSUのライセンスを持つプロゲーマーが登場しました。
また、ぷよぷよは2019年から国体競技にもなり、各都道府県の代表選手を決める大会から、都道府県対抗のトーナメントで日本一位が決められました。
ぷよぷよテトリスでテトリスの競技人口もぷよぷよに負けず増えてきていると思うのですが、テトリスはぷよぷよのようにJeSUのライセンス認定タイトルとならないのでしょうか?
実は、テトリスの権利はアメリカの「テトリスホールディング」が所属していて、テトリスのゲームを発売するのにはその子会社の「ザ・テトリス・カンパニー」との契約が必要になるそうです。
そういった理由から、日本eスポーツ連合のライセンス認定タイトルとするのにもハードルが高いのかもしれません。
終わりに
今回ご紹介した以外にも、テトリスのゲームは本当に色々なタイトルが登場しています。
しかし、長年に渡り基本的なルールが変わらずに親しまれているゲームってすごいですよね。
機会があれば細かいルールや技術などがどのように変化していったかもご紹介した位と思います。
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