前回、ちょっと気になるビジネス用語として「正直ベース」や「お願いベース」を挙げましたが、他にも気になる表現があります。
それが「ほぼほぼ」です。
意味としては、「ほぼ」と同じですが、なぜわざわざ繰り返しておかしな言い方にするのでしょうか。
なんとなく、「ほぼ」よりも「ほぼほぼ」の方がより程度が高い感じもしなくはないため、より完璧であるというための表現なのでしょうか。
気になるポイント1:無駄に長くしている
まず、気になる点としては、最初にも書いた通り、「ほぼ」で通じるものをわざわざ二倍の長さにしている点です。
気になるポイント2:アクセント
「ほぼ」の場合は最初の「ほ」にアクセントが置かれますが、「ほぼほぼ」の場合は、2番目と4番目の「ぼ」にアクセントがあります。
なんとなく元のアクセントと変わるのが気持ち悪い感じがします。
例えるなら、男性の恋人を表す「彼氏」という言葉、通常は最初の「か」にアクセントが来ますが、ギャルなどが使う「カレシ」には後ろにアクセントが来るような感じです。
「カレシ」に限らず、一昔前の女子高生のアクセントはこういうのが多かったように思います。
「ほぼほぼ」はそういった若者言葉を連想してしまうから違和感があるのかもしれません。
気になるポイント3:結局は誰が使っているかが大きい
いきなり元も子もないこと書きますが、一番気になるのは誰がその言葉を使っているかだと思います。
個人的な話になってしまいますが、僕の会社の上司で、口が上手いけど肝心なところで責任逃れをしがちであまり好ましく思っていない人が使っていて、それで気になってしまっているのかもしれません。
「ほぼほぼ」のような2回繰り返す言葉について
「ほぼほぼ」は2016年の新語大賞として選ばれている
三省堂の「辞書を編む人が選ぶ 今年の新語2016」にて「ほぼほぼ」は大賞となっています。
昔から存在していたかのような言葉ですが、頻繁に使われるようになったのは最近のようです。
「ほぼほぼ」のようなわざわざ2回繰り返す言葉:「いまいま」
「ほぼほぼ」のような、ひとつでも意味が完成しているのに、2回繰り返して使われる言葉の代表例として「いまいま」があります。
これも「ほぼほぼ」と同じで、ビジネス用語としての気色が強く女子高生のようなイントネーションになりますね。
「今の今」という特に「今」を強調したいときに使うのかもしれませんが、「忌々しい」という古くからある言葉と若干被っているので、おとなしく流行らないで欲しかったですね。
終わりに
ほぼほぼのゲシュタルト崩壊。
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