突然ですが、下記のBGMを聴いてみてください。
誰しもが一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。特にスーパーで。
この曲は『呼び込み君』といいます。
以前はマルエツなんかでよく聴いた気がしますが、最近はドン・キホーテでも流れていることがあります。(しかもあの「ド・ド・ド ド~ンキ」というドンキのオリジナルテーマソングを差し置いて)
今ではスーパーを中心に色々なところで当たり前に聞くようになり、その勢力の拡大は目を見張るものがあります。
『呼び込み君』の詳細情報
それでは『呼び込み君』とは一体何なのでしょうか?
作曲者の方の名前は出てこなかったのですが、下記のホームページに「呼び込み君」開発秘話が載っていました。
元々呼び込み君は、群馬電機株式会社によって開発されたものだそうです。
カセットテープを用いて繰り返し販促メッセージを流していたスーパーが、テープの劣化に困っていたところ、半導体メモリーに録音して再生できる機器を2000年に開発したとのことでした。
BGMの選定を行う際に、著作権に配慮してオリジナル曲を作ることになったそうですが、群馬電機さんの取引先の広告代理店の方から、CMソングを手掛けているある人を紹介してもらい、その方が作曲を行ったそうです。
「音楽界のいらすとや」とまではいかなくても、あれだけ国民に認知されている曲を作っていながら、その名が世に知られ渡ってないのはちょっともったいない気もしますね。
曲名はあるのか
開発時には、ボサノバ調とアップテンポ調のの二種類の曲が採用されたそうですが、この内のアップテンポ調の曲の方が、よく聞く方だそうです。
曲名は無いかと思われましたが、2019年にauで着メロ取り放題のキャンペーンが行われた際に、この曲がダウンロード可能だったらしく、そのときに表示されていた曲名は『No.4』だったそうです。
2曲しかないのに何故No.4なの?と思うかもしれませんが、先ほどの開発秘話によると、ボサノバ調、ロック調、アップテンポ調、スローテンポ調、サンバ調、民謡調の6曲の中から2曲に絞ったそうです。だから『No.4』なのかもしれませんね。
そのボサノバ調の方もYouTubeでアップロードされているのを見つけました。
この動画の最初の曲です。なんとなく・・・聞いたこと・・・あるような・・・?
意外と多機能な「呼び込み君」
BGMではなくて、BGMを流す機能を搭載した電子機器を「呼び込み君」を言っていますが、この呼び込み君、意外と多機能でした。
- 内臓メモリーを使用しているので、テープのような劣化はない
音声と音楽を別々に録音でき、それをミックスして再生することが可能 - 人感センサーにより、人が通ったときに再生することが可能
- 多彩なLED文字パネル ※
※呼び込み君には、LEDパネルありとLEDパネルなしの二種類があります。LEDパネルなしはキュートな顔が付いていますが、LEDパネルありの方はかなりの種類の交換パネルが用意されています。
ホームページに掲載されているので是非ご覧ください。(こちらから購入もできるそうです笑)
売り上げ数がスゴイ
1999年に企画され、2000年に開発された呼び込み君ですが、2018年までに4万台が出荷されているそうです。
スーパーマーケットの定義はよく分かりませんが、2020年12月3日時点での全国のスーパーマーケットの数は22,397店舗だそうです。
ドン・キホーテのようなおそらくスーパーマーケットではないところでの需要も多そうですね。(特に商店街とか)
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