普段テレビで目にするCMの秒数って、15秒を中心に、30秒、60秒と、15の倍数になっているのが多いですよね。
また、ラジオのCMは20秒が多く、40秒、60秒というように、20の倍数になっているものが主流だそうです。
なぜテレビCMとラジオCM若干違うのかを調べてみたところ、ちょっとした雑学に使えそうでしたのでご紹介します。
そもそもCMとは?CMの歴史について
まずは、ごく簡単に日本のCMの歴史についてご紹介します。
日本で初めて放送されたテレビCM
日本で初めて放送されたCMは1953年8月28日に、精工舎(現:Seiko)の時報のCMだそうです。Seikoと言えば、時計で有名な会社ですね。
このCMは、Seikoの公式YouTubeチャンネルに動画がありましたので、貼っておきます。(30秒ほです。)
アニメなのに時計だけ妙にリアルで面白いですね。
日本で初めて放送されたラジオCM
ラジオCMは、テレビCMより少し早く、1951年9月1日に放送された「スモカ歯磨」のCMと言われているそうです。スモカ歯磨は創業80年を超えて現在でも健在している会社です。
残念ながら、こちらの音声を見つけることができませんでした。
世界で一番最初に放送されたテレビCM
世界規模で見たときに一番最初に放送されたCMは、1941年7月1日にアメリカで放送されたCMだそうです。
こちらもYouTubeで見れますので貼っておきます。
10秒程度しかなく、動きもほとんどないですね。
日本のテレビCMが15秒の理由
アメリカでは、テレビCMは20秒が主流だそうです。
一説によると、日本でもCMを流すことになったときに、アメリカでは20秒が主流なので1分間の内に3本しか流せないが、15秒にすれば4本流すことができる、ということで15秒になったとも言われています。
ウェブのCM秒数は自由度が高い
地上波で放送されるCMは、 15秒、30秒、60秒、120秒などといった15秒の倍数となるものが多いですが、 YouTubeや個別のホームページなどウェブで公開されているCMは、その制限に縛られないものが多くあります。
たった6秒の「バンパー広告」
YouTubeで増えてきた6秒以下の短いCMを「バンパー広告」といいます。
YouTubeの場合、15秒以上のCMは5秒経つとスキップできるものが多かったのですが、バンパー広告の場合はスキップできないのが特徴です。YouTubeでは2016年から出始めました。
15秒のCMであっても不快感を感じる人は多く、ストレスになりにくい広告としてこのようなバンパー広告が誕生しました。ウェブのCMは、興味が無ければ6秒で離脱されてしまうものらしいですが、全体が6秒以下なら興味を惹かれようが惹かれまいが、全部見てしまいますね。
4~5分、中には30分越えも…長尺CM
逆に、ウェブ広告のメリットとして、長いCMも簡単に出すことができます。テレビCMの場合はCMの枠を買うのに15秒であっても莫大な費用がかかります。しかし、ウェブであれば商品の公式ホームページに動画を埋め込むこともできますし、YouTubeでも15秒のCMと変わらない広告費で流すことができます。
ここまでくると、CMというより短編ドラマに近いですね。
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