オリンピックのマイナー種目?「近代五種」とは何なのか

趣味・興味

新型コロナウィルスの影響で、2020年の東京オリンピックの一年延期が決まりましたね。

そんなオリンピックの種目で、「近代五種」というのがあるのをご存じでしょうか。

「近代五種」とは?

競技内容について

近代五種とは、下記の五種目をこなし、総合点で競う競技です。

  • フェンシングランキングラウンド
  • 水泳
  • フェンシングボーナスラウンド
  • 馬術
  • レーザーラン

馴染みのあるものから聞きなれないものまでありますね。

「フェンシングランキングラウンド」「フェンシングボーナスラウンド」はどちらも名前に入っている通りフェンシングの競技となります。時間や特典の加算方法などのルールが異なっているだけです。

「水泳」は200m自由形、「馬術」は馬に乗って障害物競争を行います。

「レーザ ー ラン」は射撃とランニングを掛け合わせた競技です。レーザーピストルにより、50秒の制限時間以内に的に5発命中させた後に、800m走を行います。それを4回繰り返します。

国際大会では、団体・個人・リレー形式があるそうですが、オリンピックでは、トライアスロンのように一人で全部をこなす個人戦しかないようです。

近代五種はどのようにしてできたのか?

近代五種の起源は、下記の通りとされています。

近代オリンピックの創立者であるクーベルタン男爵が古代ギリシアで行われていた古代五種(レスリング・円盤投・やり投・走幅跳・短距離走)になぞらえた近代五種として競技化を提案したのが始まりと言われる。1912年の第5回ストックホルムオリンピックにおいて種目に採用された。

Wikipeadia

意外と昔からあるんですね。

競技選手について

選手は少ない?

当然のことながら、フェンシングと水泳と馬術とランニングと…一人で色々な練習をしなくてはいけないため、競技人口は少なく、日本では40人ほどしかいないそうです。

欧米では「キングオブスポーツ」と言われているそうですが、それでも世界大会の出場者数は300人ほどです。

射撃が種目に含まれているのも、日本人にとって敷居が高い要因となっているそうです。元々は、実弾で行われていたそうですが、2012年のロンドンオリンピックから、実弾を使用しないレーザーピストルに変わったのは、そのような背景があるのかもしれません。

日本の選手

日本で近代五種の選手を調べたところ、「小野友行」さんという方が活躍されていました。

小野選手は、警視庁の職員で、元々トライアスロンの選手でした。(小野選手のようにトライアスロンから転向してくる方は多そうですね。)

2015年の全日本選手権で初優勝し、2019年12月に行われた全日本選手権でも優勝しています。

しかし、東京オリンピックの代表選手は、男子は岩元勝平さん、女子は朝長なつ美さんが決まっています。一国から男女共に最大2名までだそうで、日本がもう一枠ずつの出場権を獲得できるかどうかは、2020年6月1日に発表される世界ランキング次第だそうです。

ぜひ小野選手にも出場して欲しいですね。

マイナー競技「近代五種」が頑張っているPRの紹介

私もそうなのですが、近代五種の存在を知ったのはこのCMという人は多いのではないでしょうか。

日清近代五種公式応援ソング「ひとり、で五つ」

これは長編バージョンですが、最初は普通のゴスペラーズの「ひとり」のMVかと思いきや、サビ手前で何やら様子のおかしいクリーチャー生き物が登場します。

そして、サビになると「たったひとつのこと~約束したんだ~♪」という歌詞が「たったひとりきりで~五つもやるんだ~♪」という替え歌になっており、近代五種のPRになってきます。

歌っているのも本物のゴスペラーズだと思いますが、CM内では「近代五種ペラーズ」というユニット名になっています。

これは日清の近代五種応援キャンペーンです。※詳しくは下記特設応援サイトを参照

https://www.nissin-kingo.jp/

途中で出てくる生き物の名前は、日清近代五種応援キャラクターの「ぺんたうるすくん」というそうです。神話に出てくる、 馬の首から上が人間の上半身となっている生物「ケンタウロス」がモチーフですね。フェンシング、レーザーランは向いていそうですが、水泳は逆に不利な体形なのでは…?と思ってしまいます。CMではしっかりバタフライっぽい泳ぎ方で泳いでいますが。

ぺんたうるすくんは、公式サイトではご丁寧に360°ビューまで付いていて、全身がどうなっているのか確認することが可能です。また、世界に一頭しかいない絶滅危惧種のようです。

ぺんたうるすくんの名前の由来は、近代五種を英語にした「modern pentathlon(モダン ペンタスロン)」から来ていると思われます。

おわりに

今回は、オリンピックでとてもマイナー競技「近代五種」を簡単に紹介いたしました。

昔は5日間など日を分けて行われていたそうですが、1996年のアトランタオリンピック以降は、1日に五種行う形式に変更されたそうです。それによって一気に観戦しやすくなりましたね。

もう東京オリンピックのチケット購入は締め切りましたが、延期になって今後どのようになるかは分からないので、もし機会があったら観戦してみてはいかがでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました